RDW(健康診断で引っかかった場合)

RDWが健康診断の血液検査で引っかかったら

RDWが健康診断で引っかかったら

 

健康診断でRDWが引っかかったら

 

健康診断でRDWが引っかかったら
何か異常があるのでしょうか?

 

・・という質問をいただきましたので、お答えします。

 

 

まず、RDWとはいったい何か
RDWとは、赤血球の大きさのばらつきをみるものです
血球の大きさにばらつきがあれば、RDWの数値は大きくなります。

 

 

人の血液の中には、「赤血球」という酸素を体中に運ぶための細胞が居ます。
この、「赤血球」が少なくなるのが、貧血という状態です。

 

赤血球と貧血

 

 

 

RDWとは、赤血球の大きさのバラツキです。下のような状態はRDWが大きい状態です。

 

RDW
ばらつきが大きければ大きいほど、RDWの数値は大きくなります。
では、このばらつきが実際にどんな意味があるか、が今回の質問の答えになります。

 

 

まず、Hb(ヘモグロビン)という項目を見ましょう
ヘモグロビンの数値を見て、高いか低いかを見てみましょう。
異常なし、となった場合は、貧血はありません。
低値、となっている場合は、貧血があります。

 

 

貧血がある時に、RDWは役に立つことがあります。(実際には診察した医師が色々考えてくれます)
簡単に説明します。

 

 

RDWが大きくても、貧血がなくほかの検査も異常がなければ、
特に問題ないことがほとんどです。

 

 

では、貧血がある時。
この、貧血がある時に、MCV(平均赤血球容積)という項目とRDWを見ます。

 

 

貧血があって、
MCVが大きくて
RDWが健康診断の血液検査で引っかかったら
ビタミンが原因で起こる貧血は、赤血球が大きくなる異常が起こります。

 

貧血があって、
MCVが小さい貧血がある場合、
<MCVが小さい貧血
鉄の不足が原因で起こる貧血は、赤血球が小さくなる異常が起こります。

 

 

これで、RDWが大きい場合は、
RDWが健康診断の血液検査で引っかかったら
大きい赤血球や、小さい赤血球が出来るような、ビタミン欠乏・鉄欠乏による貧血が起きている可能性があります。

 

 

具体的には
鉄欠乏貧血(鉄分が足りずに起こる貧血)や
大球性貧血(ビタミンB12や葉酸が足りずに起こる貧血)や
赤血球の形が作るのが難しいような稀な病気などで
起こってきます。

 

 

まとめますと、
赤血球のばらつきが大きくなれば、RDWが大きくなります。
ただ、RDWだけでは評価はできません。他の色々な項目と合わせて判断します。

 

 

 

 

あとは、最近の注目のトピックとして炎症マーカーとしてのRDWが言われはじめていますが、
そちらに関しては現時点では確定的な話までは進んでいないのが現状です。

 

 

 

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RDWが健康診断の血液検査で引っかかったら