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輸液の最も必要な考え方

栄養・点滴に関して、
・何を選ぶか
・どう選ぶか
そのスタートで、最も大事な点につき解説します。

 

 

このページでは、基本的な考え方のアプローチ方法についてまとめます。

 

 

輸液の基本となる3要素
輸液・栄養でまず考える、大事な3要素は

・塩分
・水分
・カリウム

です。

 

蛋白質・脂質・糖質など
栄養に必要な要素として習うと思いますが
それよりまず大事なものは、塩分・水分・カリウムです。

 

 

その理由を解説し、輸液の考え方をお話します。

 

 

その理由は大きく2つに分かれます。

1つは、この3要素は過不足が生じやすく、数日の内で問題になること
1つは、カロリーを決めるのは、水分だということ

この2つです。

 

 

ナトリウムの過不足については、また別ページでお話しますので、
「カロリーを決めるのは、水分だということ」についてお話します。

 

 

蛋白質・脂質・糖質など、カロリーの組成を考えるのは、確かに重要です。
しかし、まずそもそもの段階として、それらのカロリーを決めるのは投与できる水分です。

 

 

例えば、末梢点滴では、投与できる糖の濃度は10%とされています。
では、1000mlしか水を投与できない人であれば、糖ではどれだけカロリーを摂取できるでしょうか?
ブドウ糖1gは、4kcalとなっています(3.3という意見もありますが、今回は便宜上4で)

 

 

10%のブドウ糖を1000mlなので、100gのブドウ糖です。
100g×4kcal=400kcal

 

400kcalしか摂取できません。

 

 

こういう方は、水を25000ml投与できる人は、糖ではどれだけカロリーを摂取できるでしょうか?
10%のブドウ糖を2500mlなので、250gのブドウ糖です。
250g×4kcal=1000kcal摂取できます。

 

 

・・・だいぶ違いますよね?

 

 

逆に、経管栄養や、食事の取れる人では、
1mlあたりの水分で、1.6-2kcalくらいのカロリーを摂取できる製剤があります。
そういう場合は、1000mlでも、1600kcalを摂取できますよね。

 

 

だから、順番としては
@入れられる水分を決める
Aその水分量で、入るカロリーが決まる(食事か点滴か中心静脈栄養かで変わる)

 

という順序になります。

 

 

まず水分を決める、なので、輸液の3要素は塩分・水分・カリウムで
カロリーよりもまず水分を決めるべきなのです。

 

 

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