血漿浸透圧

血漿浸透圧は、このように定義されます。
血漿浸透圧 = Na×2 + BS/18+ BUN/2.8

 

 

では、浸透圧って一体何でしょう?
実際に、医療使うには、どう考えればいいでしょうか?

 

 

まず、浸透圧は『溶液の中にあるつぶの数の割合』になります。
血漿浸透圧と、生食やブドウ糖の浸透圧の計算方法
なので、つぶの大きさとは関係なく、つぶの数の割合で決まります。

 

 

血漿浸透圧と、生食やブドウ糖の浸透圧の計算方法
と覚えておいて下さい。

 

血漿浸透圧と、生食やブドウ糖の浸透圧の計算方法
というように、大事なことは粒の数で決まる、ということです。

 

 

例えば、
トリグリセリドなどは、RCOOCH(CH2OCOR)2と分子量がとても大きいので
一粒一粒は大きいのですが、粒の数は逆に少なくなります。

 

 

では、浸透圧はどう計算するか、に移ります。
血漿浸透圧と、生食やブドウ糖の浸透圧の計算方法

 

 

電解質分の浸透圧は、血漿中の陽イオンのほとんどがNaで、陽イオンと陰イオンは同数であるから、Na×2と表せます。
この同数というのは、アニオンギャップを考える時にも使っていますね。
Na-(CL-+HCO3-)=AG
Na(陽イオン)=CL-+HCO3-+HCO3(陰イオン)

 

 

血漿中にイオンの次に多いのは、ブドウ糖であり、
ブドウ糖の浸透圧は、BS/18と表せます。
(分子量に合わせて割り算してあります。)

 

 

では、生理食塩水やブドウ糖の浸透圧を計算してみましょう。
生理食塩水=0.9%NaClです。
1Lの中に、9gの塩化ナトリウムがあります。
9gの塩化ナトリウムはNa154mEq.Cl-154mEqですので
浸透圧は308となります。

 

 

または、
血漿浸透圧と、生食やブドウ糖の浸透圧の計算方法
NaCl→Na++Cl-となるので、
1mM=2mOsm/Lなので
154mM→2×154mOsm/L=308mOsl/Lとなります。
大体血漿浸透圧と等しくなります。

 

 

では、5%ブドウ糖1Lはどうかと言うと
1L×5%で、50gのブドウ糖が入っています。
50g/Lのブドウ糖なので、mg/dL換算にすると
(1g=1000mg、1L=10dL)
5000mg/dL÷18=277mOsm/Lとなります。

 

これも、大体血漿浸透圧と等しくなります。

 

 

末梢点滴から入れられる浸透圧は、血清の3倍くらいまでとなっています。
(それ以上だと、静脈炎のリスクが高くなるため)
なので、入れる輸液の浸透圧を気にする必要があります。

 

 

輸液組成表に書いてあることが多いですが、自分で輸液メニューを組んだり
輸液内に追加で塩化ナトリウムを加えたりするとき、浸透圧の計算が大事になります。

 

 

上のように、電荷などで考えるのもOKですし
生理食塩水を1.
5%ブドウ糖を1.として考えて
濃さが倍になれば浸透圧は倍、と概算するのもアリです。

 

 

10%ブドウ糖なら、5%の倍なので浸透圧は血漿浸透圧の倍
5%ブドウ糖+10%塩化ナトリウムなら、
Naが65mEq/L+ブドウ糖5%なので
65mEq/Lは154mEq/Lの0.42倍くらいなので
浸透圧は1.42くらいと考えられます。

 

 

普段の診療で、浸透圧を計算するのは大変ですが
時々必要になることがあります。

 

 

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輸液メニューを決める上でも、浸透圧を考えることは重要です。

 

ナトリウムの公式
浸透圧の概念を学べば、ナトリウム濃度補正にとっても+になります。

 

Edelmanの公式と、ナトリウムの公式の数学的な証明(解説)
少し難しいかもしれませんが、チャレンジしてみてください!

 

 



血漿浸透圧と、生食やブドウ糖の浸透圧の計算方法