研修医 オススメ書籍 医学書/教科書

オススメ書籍

オススメ書籍

 

本屋に行くと、目移りするくらい欲しい本がいっぱいあります。

私が読んで、その中でもお勧めする本だけを載せておきます。

まずは、はじめの1週間 にある本を読んでください。

 

 

早い時期に読んで欲しい本

 

Step Beyond Resident

必須!!!!

私のバイブルです。何度も読み返しました。

1巻が一番難しいです。はじめは、2巻、4巻から読むと良いでしょう。

この本を買わずに研修医はできない。私はそれくらいこの本を強くすすめます。

これは、6月までには遅くとも買ってください。

このサイトを見るときの傍にもおいてくださると、より良いと思います。

 

 


研修医当直御法度  青本

 

これ、じっくり読むと、しみじみと良さがわかります。

一番良いところは、臨場感があるところ、なのかもしれません。もしかしたら。

これも青本として皆持っている本なのですが、

例えば、限られた数ヶ月しか救急をしないような研修の時などは、まだ経験してないけどもうすぐ出会いそうな主訴に対するアプローチとして、この本を読んで

その主訴ごとにSTEP BEYOND RESIDENTを読んで、自身の経験とする

という使い方もできます。


 


〜〜内科系〜〜

良い医師になりたい人は買って欲しい本。

ワシントンマニュアル 第13版 (原著第33版)

私の病院では必須です。言わずと知れた内科の名著

日本語版は、英語版と比較して、感染症のページが優れています。

ポケットサイズですが、小さいポケットには入りません(笑)

ですがとてもいい本なので、持ち歩いて読むようにしましょう。

良い医師になりたい人は、買ってください。

受け持ち患者さんに貧血があったら、貧血の項目を見てみると、RPIという貧血の評価の仕方やや貧血へのアプローチがコンパクトになっています。こういう、病棟でサッとみてみるだけでも診療のレベルアップになります。

 

2014年にアップデートされました。私は計3版分みていることになるのですが、今年度の版も、かなり良いです!


 


 

レジデントのための感染症診療マニュアル 第2版

感染症と言えば、まずこれ!

絶対に、すぐに読める環境は作ってください。

値段が結構するので、購入まで躊躇した1冊。

買ってよかったと思う1冊。

読みきる、というよりは、2年かけて、じっくり経験とともに読み重ねていく本。と思います。

感染症をしっかり研修医中に学びたいと思ったら、この本とサンフォードはしっかり持っていて欲しい。検討してみてください。

感染症についての大事な考え方、実践的な考え方、ともに学べる本です。
青木先生、サンフォード、マンデル、Up to date、岩田先生のDVD 
院内にそろえてください。


 


内科レジデントの鉄則
研修医必携の書
これはとても便利で、私も熟読しました。

入院患者に対するアプローチなど、とても読みやすいです。
例えば、肝性脳症の方を受け持ったとします。(もしくは救急外来で見たとします。)
肝性脳症の急性増悪の鑑別について、対応について、こんなことが書いています。
・便秘
・消化管出血
・アルカローシス
・低カリウム
・etc
というように考えるべき点が書いてあって、これを手元に診療すると習熟度が上がる。
また、この本は血ガスや入院患者の栄養、その他病棟を見る超基礎的なことがとてもわかりやすくまとまっています。
血ガスの計算は研修医には必須。この本、いいですよ。


 

落ち着いたら是非読んで欲しい本

めざせ!外来診療の達人―外来カンファレンスで学ぶ診断推論

超オススメです。
私の尊敬する生坂先生が書かれた名著。

自分のとった情報を、医学的に意味のある情報に昇華する。

臨床医として、考え方や自分のレベルを高めることができます。

早い時期にはレベルが高いので、
問診が取れ、鑑別が上げれ、アセスメントが出来始めたころに読み始めてください

随所に参考になるTIPSも見られます。

生坂先生は千葉大学で教授をされているのですが、一度見学に行ってみると良いでしょう。

私は行ってきました。神でした。

全員読んで!!!!!!!!!と思っています。
ピットフォールの方の本もオススメです!


各科の本でお気に入りの書籍たち

〜整形外科〜

 

骨折の画像診断 図解骨折治療の進め方 3版

 

救急は、整形外科の患者さんがすごく沢山来ます。
しかし、大学ではあまり勉強しないので、とても苦労します。

その時に上記2つの本ををあわせると、かなり力強い。
骨折に関し、診断がついた時に、どう動くか。

そんなことが書いています。

 

実際に患者さんの外傷を見るといつも悩むし、夜間の救急では、

頭の痛いところでした。

 

今でも十分かどうかは分からないけど、

この本達はとても参考になりました。

 

見方に加え、治療方針の点まで踏み込んでくれる。

そんな本達です。

 

 

 

Accident and Emergency Radiology

 

このページのオススメ本紹介の中で唯一(笑)英語の著書ですが、これは非常に良い本。
各画像を取っても、見るべきポイント、見過ごしやすいポイントが頭に入っていないと、往々にして見過ごしが出てしまいます。
この本は、『どんな点に注意して画像を読むか。』の見方を教えてくれる。すばらしい本です! しかもこの本の英語はとても簡易です。


〜救急系〜

Step Beyond Residentと、赤本・青本がまずは大事。

ただ、minor科と整形・小児科には、もう1歩踏み込みたいところです。

 

整形は上の本がオススメです。

あとは、マイナー系も主訴も手元に一冊あると良いです。



 

〜minorは確実に、これ。〜

 

マイナーエマージェンシー

 

マイナー疾患の救急領域について、とても分かりやすくまとまっている。

 

とても読みやすい本である。患者さんの主訴ごと、に近い形でページ構成が分けられていて、さっと調べるにも用意。読んでて面白く、身につくのがgood!
例えば、患者さんが○○という主訴で来た!、・・・困った!
そんな時に見たり、経験した症例をこれで読み直すと、凄く身につく。

 

この本は、救急外来の本棚に1冊置いておきたい。自身で買う余裕があれば是非。結構高い。同期で共有も一つの手かな。


〜循環器〜

 

循環器治療薬ファイル―薬物治療のセンスを身につける

 

循環器の本なら、これが一番気に入っています。
著者の経験に裏打ちされた使い方が書いてあって、気をつける点が豊富に入っています。
循環器の薬って、正直使ってみるまで分からないし、使わないと不安だから使えない。そんな一歩目に手助けになると思います。
患者さんに使ったのをそばで見て、これをその後読んでみて、次に同じときに動けるようにしておこう、そんな時に役に立ちます!

 


 

 〜medicina〜
medicinaシリーズの中で、この本は超オススメ、というのがいくつかあります。
初期研修医には、まずこの2つから。

水電解質の見方 medicina (メディチーナ) 2007年 03月号

これはアマゾンでは今取り扱ってないみたいでした。すみません。
この本は、実は目次の時点からこだわって作ってあります。
監修をした先生に伺ったのですが、この本を作るときに考えたことは、電解質異常の患者さんと出会ったときに、原因、治療、考えることを、すぐに調べ、使えるように目次で原因、治療と細かくページの目次をつくって、少しでも使いやすい本になるよう心がけた、と仰っていました。
medicinaは、時々私の心をギュッと握り締める本を出してくれるときがあります。
どこかで見かけたら、買ってみてください。

 

 

→2014年にアップデートされました。
(メディチーナ) 2014年 02月号 特集/診て考えて実践する 水・電解質管理と輸液


まだまだ沢山あるし、これからもきっと増えてくると思います。

最低限ラインということで、上記を挙げさせていただきました。

これからもドンドン読んで、お勧めがあったら皆で共有したいです。

逆にお勧めがあったら、教えてください。どんなとこがお勧めかも、教えてくれるともっとうれしいです。


各論というか、各科でオススメのものも、いつか作ろうかなと思います!
一個だけ作ってみました。全部読んで比較すると、結構時間が・・・(笑)。
ぼちぼち作ってみますね!腎臓内科循環器内科です。
専門というより、研修医の間は、各科疾患を将来見れることを目標に
見てみました。



あと、医学書をまとめ買いすると割引になるサービスもあるので
紹介しておきます⇒ 医学書の割引ができるサービス

 

 

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