高齢者のせん妄(若い方も)の原因や、予防方法とは?

高齢者のせん妄(若い方も)の原因や、予防方法とは?

高齢者のせん妄(若い方も)の原因や、予防方法とは?

高齢者の方が、せん妄になる原因は何でしょうか?
実は、まだはっきりしとした答えは出ていない状況です。

 

 

しかし、せん妄になりやすい・せん妄リスクの高い状態というのは知られており
ここに気を付けて、せん妄を予防していきましょう!!

 

 

せん妄が起こりやすい状況について

こういったときに、せん妄になりやすいと言われています

 

□病気が重たい時
□環境が急に変わるとき
□集中治療室などの隔離環境
□点滴や、おしっこの管(尿バルーン)、ドレーンなどの挿入物
□夜間のモニターやモニター音
□便秘や下痢など、排便異常
□ベンゾジアゼピンなどの、睡眠薬
□認知症の進行

なので、肺炎や失神などで、急に病院に行くことになり、そのまま入院し環境が急激に変わったりまた、病気自体が重症で、体に大きなストレスが加わっているときはとてもせん妄になりやすい状態です。

 

 

高齢者が病気で入院すると、数割〜半数以上がせん妄になるという人もおり
せん妄は、とてもたくさんの人がなる病気です。

 

 

せん妄の予防方法「家族の方が出来ること」

ここでは、私の思う理想論についてお話します。
すべての家庭で出来ることではないことは承知の上でこうするととても良いな〜〜と思うことをお話します。

 

 

□普段つけてる、メガネや補聴器や入れ歯などは、すぐに持ってきてあげる!
見る・聞くなど、5感にかかわる環境変化は、とてもせん妄になりやすいので
なるべく早めに持っていきましょう。

 

まだ体調も悪く、新聞や本も読まないだろから、あまり喋らないだろう
ではなく、体調も悪く、不穏にもなりやすい状態だからこそ、せん妄にならないように、
持って行ってあげましょう。

 

また、お気に入りの身の回りの物などあれば、持って行ってあげましょう。

 

 

 

□日中になるべく起きて活動してもらう。
入院中のせん妄は、
夜間せん妄といって、夜に起こることが多いです。
そのために、夜間に起きて大暴れして、朝になるとやっと静かになり
日中、ウトウトまたは眠っている。ということが多く
夜は眠くないので、また大暴れ・・・みたいなことが起こります。
それを予防するために、日中になるべく日光を浴びたり、
歩けない方でも車いすで散歩したり、家族の方と、色々なお話をしたりと
なるべく日中の活動を増やして、普段に近いような状態にしていきましょう!

 

 

 

□具体的な活動として
A multicomponent intervention to prevent delirium in hospitalized older patients.NEJM 1999;340:669-676
という論文がありますが

 

高齢の入院患者さんに対して、せん妄予防に色々と予防策を行うと、
せん妄がへらせるかどうか、という研究です。

 

この論文では、15%⇒9.9%と、有意に減らすことができている
とされています。

 

具体的な予防策としては
せん妄の治療介入
この6項目に介入しています。
コミュニケーション、趣味の物や、大きな字の本などは、特にご家族の方こそ
効果が強いので、ぜひ色々してみてあげてほしいな、と思います。

 

 

 

□担当として受け持つ時は

 

入院後しばらくして、急にせん妄になった時は、感染や血栓などの合併症が出てきていないか注意しましょう。
また、不要は睡眠剤や薬剤がないかどうか、checkしましょう。カテーテルやモニターは、早めに外してあげましょう!

 

脱水や排便状況を確認し、環境調整も促してあげましょう.

 

 

 

 

 

 

 

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