グラム染色の使い方

グラム染色の使い方

 

グラム染色の使い方

 

グラム染色は、私が医師になってから決めた自分ルールがありまして
それは、「こうすると決めたことをずっとする」ということです。

 

 

その1つとして、自分の患者さんが感染症疑いで、検体を採取した際は
必ず自分でグラム染色をするようにしています。
もしこの記事が、グラム染色やってみようかな、考えてみようかな
というきっかけになれば嬉しいです。

 

 

さて、では実際にグラム染色が有効な場面を考えてみましょう
まず、肺炎版です。

 

 

肺炎で多い起因菌は6つあります。
・肺炎球菌
・インフルエンザ桿菌
・モラクセラ・カタラリス
・マイコプラズマ
・レジオネラ
・クラミジア

 

です。

 

その中で
肺炎球菌:グラム陽性の双球菌
モラクセラ:グラム陰性の双球菌
インフルエンザ桿菌:グラム陰性の短桿菌
というように、みることができます。

 

 

特に肺炎球菌由来の感染と強く疑われる場合は、ペニシリン系の抗菌薬を試してみる
という治療が可能となることもあります。

 

 

 

肺炎に対してのグラム染色の使い方は、大きく2つです。

 

1つは、肺炎の起因菌の推定が出来ること。
1つは、治療効果の判定に使えること

 

です。

 

 

 

グラム染色の使い方

 

上記のような菌が多数見えた場合は、肺炎球菌が疑われます。
肺炎球菌の場合には、すぐに死滅して培養されにくいため
「実際の痰培養」などで培養されにくく、起因菌と同定することが難しいことが多いです。

 

ただし、このような菌が見えて実際に培養が陽性であったり
肺炎球菌抗原が陽性でこの菌が多数見えたりしたような場合は
「肺炎球菌らしさ」が増してきます。

 

グラム染色の使い方
双球菌状で形はランセット状で、グラム陽性短桿菌と間違えやすい.
菌体の周りに莢膜が見られれば本菌の可能性が高い

 

 

 

 

また、実際に抗菌薬を投与して、6時間くらい後に治療効果判定として
6時間後の喀痰を染色して
効果がある場合には菌の減少が見られます。

 

 

こういった、「リアルタイム」を反映するのがグラム染色のメリットです。