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貧血とは

貧血とは、血液中の循環赤血球量が低下した状態です。
どれくらい下がって入れば貧血かというと
ヘモグロビンが低下しない貧血
という考え方もありますが

 

実臨床で一番大事なことは、普段との比較です。
普段と比較して、赤血球が低下していたら低下している原因があります。

 

特に、その中で出血を起こしている状態が最も危険なので、まずそれがないかを考えます。

 

 

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貧血の症状

組織の酸素欠乏
 ・脳−−→頭痛、めまい、失神発作、耳鳴り
 ・心筋−→狭心症症状
 ・骨格筋→易疲労感、倦怠感・脱力感、間欠跛行

 

RBC量の減少
 ・末梢血管収縮→顔色不良、眼瞼結膜蒼白

 

酸素欠乏の代償
 ・呼吸数増加→息切れ
 ・心拍出量・心拍数増加
   →動悸 頻脈 心拡大 頚静脈コマ音 収縮期心雑音
   ⇒最終的には高拍出性心不全となる

 

などの症状が出てきます。

ですが貧血で大切なのは

急性発症で直ちに治療が必要なのかどうかが重要です。
なので、
・起立性低血圧
・バイタルサインの逆転(心拍数>収縮期血圧)などの所見は特に注意です。

 

それらの症状があれば、出血の有無がないかを確認しましょう。

 

 

 

ただし、赤血球数の絶対値は必ずしもアテにならないため、要注意です。

 

出血してすぐの状態では、
Hbは急性期だと低下していないこともあります。←2〜3時間して再検すると下がっていることも

 

例えば
ヘモグロビンが低下しない貧血 
この状態から出血したとして、出血してすぐの血液のなかでは、量は少ないですが同じ濃度です。
ヘモグロビンが低下しない貧血
この状態になったとします。
急性の出血だとこのようなことがあります。

 

 

しばらくすると
ヘモグロビンが低下しない貧血
と貧血が認められますが、出血してすぐはこの段階まで至らず、一見Hbが低下していないように見えてしまいます。
急性の出血では、濃度が同じものが出て行くので、ヘモグロビン濃度が変わらない場合があることを忘れないようにしましょう。

 

 

急激に貧血が出現するものとしては、下記のようなものがあります。
●明らかな出血→吐下血、性器出血など
●わかりにくい出血源
後腹膜出血、肺胞出血、腹腔内出血、消化管出血の初期

 

 

吐血などの目立った症状が出ず、採血でHb低下がない消化管出血でも、貧血症状に注意して診断に近づけるよう、注意しましょう。

 

ヘモグロビンが低下しない貧血