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出血部位と出血量について

出血部位と出血量について

外傷では、損傷部位ごとの出血量の推定量というのがあります。
--損傷部位と出血量
出血部位と出血量について

 

 

 

 

また、身体所見から、どれくらい出血量があったか推定できます。
--身体所見と出血量
出血部位と出血量について

 

これらのように、脈拍の上昇がどれくらいの出血から出るか
血圧の低下がどれくらいの出血からおこってくるかなどを知っておくことは非常に有用です。

 

 

 

成人の循環血液量は
体重(kg)×70ml。と計算します。
つまり体重60kgの人なら4200mlになります。

 

Hb1g/dl下がるという変化は循環血液量で約400mlの出血量に相当します。

 

 

血圧が落ちると頭骨動脈などを触知しなくなってきますが、
この触知できる血管の部位から、患者さんの血圧を推定することができます。

橈骨動脈触知せず⇒収縮期血圧80mmHg以下
大腿動脈触知せず⇒収縮期血圧70mmHg以下
頸動脈触知せず⇒収縮期血圧60mmHg以下

 

 

 

初期輸液投与後に、血圧がどう推移するかからも、出血量の推定ができます。
その時の輸液への反応によって、Responder,Transient responder,Non responderに分類することができます。

 

初期輸液2L(循環血液量の40%)投与後の反応

Responder

 初期輸液で血圧が安定する人
  ⇒出血は20%以下
Transient responder
 初期輸液で一度は血圧が安定するも輸液速度を
  下げると血圧 が下がる人
  ⇒出血は20〜40%
Non responder
  初期輸液で血圧が安定しない人
  ⇒出血は40%以上

 

これらの所見は、救急時の判断材料としてとても重要なので、
頭にしっかり落としこんでください^^

 

 

 

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