JMECC受講生に注意してほしいなと思う事

 

JMECCでは、原因になった背景を考えたり、
やそれに対する治療を行ったのちに、心肺停止に移行するという流れなのですが

 

 

その中で、受講生の方に伝えたいな〜と思いつつ、
(おそらく自分では)JMECCの指導の間だけでは伝えきれないかもなと思うので、ここに書くことにします。

 

 

1対1対応にならないように注意を

 

JMECCでは、重症患者さんへの初期診療を行い、その後の急変に対処する、ということを勉強します。
その講習を受講した後に、少し意識してほしい点が、1対1対応にならないようにしてほしいな、という点です。

 

 

例えば、
「JMECCの講習会中に、心筋梗塞患者さんがVfになった」というようなケースをJMECCで学んだとします。

 

 

確かに、心筋梗塞後にVfになるケースはあり、それは注意が必要です。
ですが、心筋梗塞後の急変は不整脈だけが原因となるか、というと
そうではありません。

 

 

心破裂や、ポンプ機能の低下や、右冠動脈の閉塞から除脈性の不整脈になったりと
原因はいくつも考えられます。

 

 

そういう部分の解説も、JMECCにはあるのですが、全てを解説できるわけではありません。
例えば初期対応や、心肺蘇生の中で伝えたいことが多ければ、解説しきれません。

 

なので、こういうケースを学んだ。だけど、ほかに急変ってどんな場合があるかな?
と、JMECCを受講した後に、一度考えてみて、頭の中で再度シミュレーションしてくれると良いな、と思います。

 

 

 

分かりやすい症例・分かりにくい症例でも初期アプローチできるように

 

で、もう一個なんですが、「初期アプローチを少し学べたんだよ」というのを持ち帰ってもらいたいなと思います。

 

 

コースを受講し、病気や対処が難しかった、分からなかったと思う場合や
実際の患者さんで、分かりやすい病気の場合も分かりにくい病気の場合もありますが

 

 

それでも、まず重症そうか判断して、OMI(酸素・モニター・点滴)をして
Vitalをとって、病歴を聞く。(SAMPLEや、OPQRSTを聞く)
これは一緒です。

 

 

SAMPLEやOPQRSTは、研修医.comの
はじめの1週間というページで強調していますが、
誰でも聞き始めることが出来るようなフォーマットとなっています。
あと、2つのCという項目では、Critical(危ない病気)から考えましょう、と伝えています。

 

 

ですが、聞いた病歴の意味づけや、病気に迫る重要な問診というのは
時間をかけて完成していくもの、と考えています。

 

 

なので、1日ですべて習得するのは難しいです。
ですがJMECCを受講することで、「きっかけ」となってくれると良いなと思います。

 

 

ですが、初めのアプローチ方法(初期評価、OMI、短期間で診断に迫りつつ初期治療)
という流れのスタートは切れるはずです。

 

 

 

JMECCは救急対応のすべてを1日で学べるわけではありません。
ですが、はじめの10分に適切に対応するアプローチ方法が学べまます。
勉強したケースがすべてではないですが、自信を持って動ける数分は増えるはずです。

 

 

疾患=コレ!というような
1対1対応にならないように注意していただきたいなとは思いますし、また難しい講習だったかもしれませんが、学べたことは多いはずですしまず動き始める、ということをし始められるようにこれからなっていくのが目標でもあるので、是非JMECCを良いきっかけにしてくれればなと思います。