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急性冠症候群acute coronary syndrome(ACS)

急性冠症候群acute coronary syndrome(ACS)
について、初期対応をまとめましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

はじめに

胸痛の鑑別で最も重要なことは、致死的な疾患を見逃さないことです。
急性心筋梗塞、大動脈解離、肺塞栓、緊張性気胸などの4killer chest painの除外を考えます。

 

疑ったら人を集め、患者さんをすぐに処置室へ。
モニター、酸素、ルート確保、心電図を取りましょう。

 

胸痛を呈した患者がERを受診したら10分以内にECGを!
Door to ballon timeという考えがあり、
発症〜心カテ治療を行った人たち時間経過ごとのポイントを調べる研究で
病院到着から心電図受診までの時間というのが非常に大事ということが強調されるようになりました。。

 

 

   ┌ST上昇型心筋梗塞(STEMI)
ACS-┤
   └不安定狭心症/非ST上昇型心筋梗塞(UAP/NSTEMI)

 

STEMIを認めたらすぐに循環器科call!

 

 

問診項目

何時から?
どこがどんなふうに。(前胸部が締め付けられる、圧迫されるように)持続痛か? 
今も痛いか? 冷汗は? 放散痛は?
(下顎から臍上部までの範囲、特に左肩/腕、右or両肩、顎/のど)
急性冠症候群acute coronary syndrome(ACS)
(両肩の痛みなどは特異度が高い)

 

 

冠危険因子:糖尿病、高血圧症、脂質異常症の有無、喫煙歴、家族歴(若年発症かどうか)
高齢+女性+糖尿病→無痛性心筋梗塞に要注意

 

 

トロポニンT トロポニンI
Universal Definition of Myocardial Infarctionでも心筋壊死を判断するのに望ましいマーカーとして推奨されている。
発症後3-4時間で上昇し、3-7日でピーク値となる。発症から数日経過した症例の診断にも有用。
6-9時間後の再検、元来上昇してる症例の病態把握。
※H-FABPは発症後0.5-3時間で上昇し、診断感度に優れるが、診断特異度はトロポニンに劣る。超急性期の除外診断に有用。

 

 

MONA:モルヒネ、O2、ニトロ、アスピリン
・M 疼痛管理v
・O O2投与:最低経鼻2l、SpO2>90%をkeep
・N ニトロ製剤:ミオコールスプレー2プッシュ、ニトロール

 

*ニトロを使う前にチェック!!*
収縮期血圧90mmHg未満または普段より30mmHg以上低い場合、
徐脈(<50bpm)頻脈(>100bpm)の場合、右室梗塞の場合
バイアグラ内服中

 

 

そして、循環器科医の到着を待ちましょう。
心臓カテーテルに備えて、陰部の整理とバルーン挿入を行います。
ME(臨床工学技師さん)と放射線技師さんと看護師さんが必要なので、合わせて揃えられるよう手配しましょう。