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研修医の勉強環境の作り方まとめ

研修医の勉強環境の作り方や研修生活を豊かにするツール

 

研修医の勉強環境の作り方・準備しておくと良いこと

  • メーリングリストに登録し、勉強会に出れる準備
  • パソコン環境を決める
  • WindowsPCを買ったら英辞郎の設定を
  • Windows10の便利機能+マウス、英単語をワンクリック検索
  • 本を読もう、いつか自炊もできる
  • Amazonプライムに登録
  • 一台タブレットがあると便利
  • 便利なサイトのブックマーク
  • EVERNOTE慣れしよう
  • 英語の勉強環境
  • 安心して研修出来るよう体制を整えよう

 

ちょっと頑張って、時間を作って、勉強環境を整えましょう。

 

 

もちろん初めからすべてを整えることは難しいですが、一つ一つやってみると、きっと将来の役に立つと思いますので、少しずつ取り入れてみてください!

 

 

メーリングリストに登録してみよう・勉強会に出る

最近では、感染症の勉強会、救急の勉強会、水電解質の勉強会、画像診断の勉強会、総合診療の勉強会、超音波の勉強会などが全国様々な場所で行われています。

 

 

病院の勉強会や先輩医師の指導で、体系的に学べる場合は必ずしも必要ないですが、そうでない場合やさらに短期集中で効率的に印象的にしっかり学べる機会があるというのは自分を成長させてくれます。

 

 

それらの開催で、今の自分に必要そうなものがあれば参加できるように、それらの案内が見れるようにしておきましょう!
(4つのメーリングリストの団体がありますので、これらに登録しておくと勉強会の開催予定をメールで知らせてくれるようになります。)

 

※注意点 
ただし、沢山のメールが来ます。専門的なことであったり業務的なことであったり、今の自分と関係ないメールだったりが来ますので、サブメール(普段使うメールとは別のメールアドレスで、いつでも消せるアドレス)で登録することをオススメします。

 

 

JSEPTIC
集中治療領域のメーリングリスト
・ER Meeting (ERで役立つ領域のワークショップ)
・人工呼吸器のセミナー
・血液ガスの読み方セミナー
・診断的超音波セミナー

 

など、いろいろな分野のセミナーの通知が来ます。

 

 

 

EMalliance
ER系の領域のメーリングリスト
・救急診療の勉強会
・初期研修医のための救急セミナー
・心電図の読み方(webで読める解説)
・ためになる論文系

 

特に、EMAミーティングという救急の先生方の勉強会はとても勉強になります。

 

 

 

IDATEN
感染症系のメーリングリスト、オープンな場所なので、他の勉強会の案内も多い
・感染症の勉強会
・その他様々な分野の勉強会

 

メールがいっぱいきます。

 

 

Kidney share
腎臓領域のメーリングリスト
・水電解質の論文紹介
・症例の相談
・水電解質のセミナー

 

などが来ます。入り方が分からない・・・

 

 

※メーリングリスト全体の注意点2
メーリングリストに直接返信すると、全員に転送されますので、くれぐれもご注意ください。毎年、何人か誤メールを送ってしまっていますので・・

 

登録しておいて、余裕が出て出てみたい勉強会があれば積極的に参加してみると良いです。全国、それこそ北海道から沖縄までいろいろな地区から来る勉強会が多く、交流も広がります。

 

 

パソコンは持っていますか?

研修医になるなら、パソコンを購入することをお勧めします。パソコンがなくても仕事ができないわけではありませんが、数年後の医学経験の蓄積量が大きく変わってきます!そしてパソコン操作は使うほど慣れていくので、もし苦手意識がある人はすぐに使い始めることを強くお勧めします。

 

 

パソコンがあるとできることとしては

 

  • 勉強したことをまとめて、保存できる
  • 勉強したことを、後で振り返られる
  • 発表の練習ができる
  • 勉強したことを共有できる
  • 英語論文を読む習慣ができ、苦手意識が減る
  • 誰かに教える機会ができやすく、そのことによりより身につく

 

将来、自分自身で診療していくとき、例えば外来や病棟で、パッと確認しないといけない薬剤の注意点や鑑別診断やエビデンスがあるとき、手元に確認できるものがあるほうが良いです。

 

本を読んで、まとめたことなども、自分自身への振り返りもかねてパソコンに記録しておきましょう。

 

 

では、どんなパソコンがいいか。という問いに対しては

LTE対応のWindows
Mac book系

どちらかにすることをお勧めします。

 

 

MacにするかWindowsにするか

まず、Mac bookシリーズにするか、Windowsパソコンにするかを決めます。(どちらも一長一短な部分がありますので合う方を選ぶ)

 

 

選び方ですが、もし、あなたがこれからあと何年か同じ病院に居る、という状況かつ次の3つを満たしていたら、MacBook試してみると良いかもです

 

  • 院内の無線LANがほぼ完備されている
  • 家のインターネット環境が整っている(使い放題のプランが常備されている)
  • Windowsパソコンを利用出来る環境(病院のものでも可)

 

という、このすべての条件が整っているようでしたら、Mac bookでいいのではないでしょうか。ただ、WifiとかBluetoothとかをある程度使えないとスマホかルーターを持ち運ばないと使えないためやや不便です。ただし、慣れるととても便利で医師向きのパソコンなので、慣れるておくのも手です。その時にはショートカットコマンドは早めに覚えておくとよいでしょう。iPadやiPhoneとの連携もスムースなので、その点でもオススメです。

 

 

逆に、一台しか自分の使用できるパソコンがない状態、または院内の電子カルテパソコンからインターネットができない方、無線LANが病院内全域をカバーしていない方、どうしてもMacにしたい!・・・というわけではないし使ったことがなくて心配、将来学会発表の時にスライドがズレる可能性が心配という方は、ぜひこれを機にLTE対応のWindowsパソコンを使ってみると世界が変わるんじゃないかと思われます。

 

 

私はパナソニックのLTE対応パソコン(Windows)を使用しており、それが最強では?と思っていますので、このサイトではそのバージョンの解説をしていきます。
参考:レッツノートを買って1年。とても良かったのでその感想

 

 

LTE対応パソコンとは?

●LTE対応パソコンと普通のパソコンの違いのわかりやすい解説
一言でいうと、iPhoneのようにインターネット回線を内部に埋め込むことができるので、電源を付けるだけで、どこでもすぐにインターネットができるようになっているのがLTE対応パソコンです。しかも格安SIMが入るので、WifiルーターやWimaxを契約するより遥かにお得です。

 

LTE対応パソコンと格安SIMとは
参考:LTE対応パソコンに使用する格安SIMの値段と、LTE対応パソコンでできること、実際にしていることこのページでは、私が実際にLTE対応パソコンをどう使っているかを書いています
参考:0円SIMという手段と、タブレットでも使える0円SIMの便利さ

 


 LTE対応パソコン一覧Panasonic レッツノート・・頑丈で高性能、ずっと使える
VAIO S11・・かっこいい、、試してみたい
NEC「LAVIE Hybrid ZERO HZ330」(タブレット寄り)

 

個人的にはレッツノートSZかMXをオススメします。RZは悪くないですが、ちっちゃくてキーボードが打ちにくいのでメイン機にはなりにくいです。メインに別の機種があって、講演などを行っていく人たちに向いている機種だと思います。

 

 

私が持っているのはSZです。SZ最高。
参考:レッツノートSZの良かったところ

 

 

良いキーボードが好きな人は、SZシリーズ
タブレット的にも使えた方がいい人は、MXシリーズがおすすめです。

 

 

ただし、とても高いので、就職前に買えないよって人は買えるようになるまで待つというのも手です。もっているパソコンでしばらく頑張るのも全然OKです。これから下は、LTE対応パソコンでなくてもできる設定ですので安心してください。

 

 

WindowsPCを買ったらやっておく設定

Windowsのパソコンを買った場合、カスタマイズしておきましょう。

 

具体的にしておくのは、英単語をCtrl+Cで検索可能・オフラインでも可能にしておく設定です。

 

これをしておくと、論文も、PDFも、Uptodateも、ウェブサイトもCtrl+Cでどこでも英単語検索できます。論文を読むのがとても捗ります。

 

それはどのように設定するかというと、英辞郎というDVD付きの本を買います。大体3000円くらいです。詳細は下記を参考に
⇒参考:英辞郎があると、何ができるのか、どう論文などを読むのに役立つのか

 

 

Windows10の便利機能+マウス、英単語をワンクリック検索

さて、英辞郎を設定したら、Ctrl+Cで英単語検索できるようになるわけですが、それをマウスで単語を選択し、ワンクリックで英単語検索できるとより便利じゃないですか?

 

かつ、Windows10になってからできるようになった便利な機能は、マウスを合わせるととても快適になります。どんなことができるかを知って、設定してみるとよいでしょう。

 

参考:WindowsPCのオススメ機能と、そのためのマウスの選び方

 

 

医学書を買おう、紙媒体でもKindleでも良い

パソコンやタブレットで読むのに慣れていて、読むのに問題ない場合ならKindleで購入で良いでしょう。ただ、英語の医学書はともかく、日本語のものはKindleで出ているものがまだまだ少ないので、まずは普通に本で買ってもいいのではと思います。M2plusなら日本語の本(Step beyond residentなども)も買えますので、好きな方法で選ぶと良いでしょう。

 

 

ただ、一読するときの網羅性、情報の一覧性は紙媒体が良いという人も多いでしょう。そういう場合は紙媒体で問題ないです。そして、読み終わったら自炊というのも手です。

 

 

自炊というのは、本を裁断してスキャナして、それをPDFの形にして後で読み返せるようにする方法です。

 

 

参考:自炊をする3つの方法で、PDF化していつでも読めるようにしておくと、将来見返すときにも役立ちますし、最初に本で大枠をつかむこともできるので、おすすめです。

 

 

なので、どんな方法でも最終的には保存してタブレットやPDF形式にできるので、安心して購入し読んでみると良いと思います。

 

参考:研修医初期にオススメな本

 

 

Amazonプライムのすすめ

 

Amazonには、Amazonプライムというサービスがあり、欲しい本を時間指定で配達してもらったり、翌日配達してもらったりする際に送料無料ですることができるサービスです。
Amazonプライムとは?
学生なら半額です。
Amazonプライムだと、送料無料だけでなく、映画やテレビ番組、音楽の配信などもついて、月に325円なので非常に便利です。
参考:Amazonプライムのメリットと、Amazonを有効利用する方法について

 

 

一台タブレットがあると便利

研修のお供に、タブレット端末(iPadなど)があると便利です。

 

最近では初期研修や大学でiPad miniを配布するところなども出てきているようで、医療者にとってiPadは便利な端末であることがうかがえます。

 

白衣のポケットに入るiPad miniか、持ち運びにくいけど読みやすいiPadか悩ましいところですね。iPadが入る白衣(ミズノ社製)ならわりと違和感なく入るので、暑がりな人でなければiPad+iPadが入る白衣というのも手です。

 

また、英語を小さな字でも読める人は、iPad miniでもどちらでもOKだと思います。私は大きな字で読みたいので、iPadを持っています。(miniも持っていますが、初代なので動きが重いのとretina画面でないので荒い)

 

家で過ごしているときにごろんと論文を読む場合は、iPad便利でいいなと思っています。ベゼルが小さくなり画面が大きくなったiPad proが出れば、それがベストかもしれません。

 

参考:iPadでできること、していること

 

 

便利なサイトのブックマーク

パソコン、タブレットを準備したら、勉強に便利なサイトをブックマークしましょう。
勉強になる・役立つサイト一覧
自分なりのノートを作る意義と例

 

 

 

EVERNOTE慣れしよう

EVERNOTEはとても便利です。
まずは無料でも問題ないので、見た物、勉強したもの、もらった資料、作った資料を全部EVERNOTEに入れていきましょう。

 

EVERNOTEに関しては、いろいろなサイトで解説があるのでみてみてください!

 

まとめ方のコツとしては、一つオススメなのは
https://blog.evernote.com/jp/2016/03/17/52064
のように、@(あっとまーく)や*(アスタリスク)を付けると良いと思います。

 

 

 

英語の勉強環境

今後、どのキャリアを選んでも、英語は避けて通れなくなってきています。できるだけ取り組んでいけるよう心がけていきましょう。
1日30分、オンライン英会話でも良いので毎日続けると、2年後にとても変わります。

 

 

 

安心して研修出来るよう体制を整えよう

そして最後に、前向きに研修をしましょう。

 

研修医の間にできるようになることを増やして、いろいろな手技や救急外来、小児科診察など、そのときにしか1から学ぶチャンスはないようなことを、研修医の期間に学ぶことができます。

 

そのために、安心して研修できるように整えておく一環として、何かあったときのバックアップが必要です。研修医の間は技術的には指導医に支えられ、制度的には半分くらい病院に救われるのですが、何か起こした時に備えて、医賠責保険という対策方法があります。
参考:研修医は医師賠償責任保険に入るべき

 

 

 

いかがでしたでしょうか?
研修医の勉強環境として、上記のような準備を進めていくと、より研修が楽しくなると思います。
参考になれば幸いです。

 

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