トップへ戻る

研修医の勉強方法や使える医学知識の習得

J-Osler 新内科専門医症例要約を効率的にする方法

新内科専門医となり

 

・大量の症例登録(160症例以上)
・大量の症例要約(29症例)

 

の登録が必要になりました。

 

忙しい中、手間と時間の負担が増えてしまい、とても大変だと思います。

 

 

少しでも負担が減るといいなと思って、入院時に半分終わるよう、Wordを作ってみました。
新専門医制度的な入院時テンプレート
J-Osler 新内科専門医症例要約を効率的にする方法
(こんな感じのMicrosoft wordがダウンロードできるようにしてみました)

 

 

 

29症例分の症例要約、とても大変だと思います。
J-Osler 新内科専門医症例要約を効率的にする方法
病歴要約 評価の手引き - 日本内科学会より

 

 

私の個人的な意見としては

 

・誰でもできる仕事は簡潔化し時間を省略
・システムは開始前に楽になるよう組みなおす
・医者でなくてもできる仕事は、極力しない

 

方が、自分の時間と体力を成長に分配することができると考えています。

 

 

例えば、診断書や書類仕事は医師事務作業補助者の方等と協力し、
「医師は医師の仕事に専念するシステム構築」ができていくよう望んでいます。

 

一方で、「専門医試験の事務仕事」に消耗している医師も多いように感じています

 

 

専門医試験は、自己研鑽と捉えられがちではないでしょうか。

 

事務仕事も多いと感じる、この専門医試験。「病院単位で取り組んで対策している」ところは極少かと考えます。

 

 

寝不足の医師が一人でも減るよう祈りながら、
J-oslerの手間を、(個人単位で)少し減らす方法を考えてみました。

 

 

(本当は、富士通、CSI、NECなどの電カルシステムであれば、IDとパスワードを入力したら必要な情報が出力されるAccessなどのシステムを作れば楽だと思いますので、誰かお願いします。)

 

 

 

 

J-osler症例登録の手間を省く方法@ 入院時テンプレートを作る

 

J-Oslerで新内科専門医申請に必要な29症例の作成方法は下記を参照してください。
http://www.naika.or.jp/jsim_wp/wp-content/uploads/2017/12/4_1209_tebiki.pdf
上記の内科学会のものが、公式な作成手順です。

 

この、18ページ目、19ページ目以降の2ページをA3の分量で作成しましょうということです。

 

A3のWord(A4×2枚)で作っていく方が便利だと思います。
このひな形、J-Osler上で提出という違いがあるものの、内容は従来の内科認定医、内科専門医の先生が行ってきた症例報告と同じひな型です。

 

https://www.naika.or.jp/nintei/exam/faq_top/faq_ninteii/

 

上記内科学会からダウンロードするか、先輩にゴニョゴニョしてWord形式のものを手に入れましょう。

 

(ここにアップロードしようか悩みましたが、そもそも学会共通のIDとパスワードを忘れてしまいました。)

 

 

 

病歴要約の項目は下記の画像のようになります。
J-Osler 新内科専門医症例要約を効率的にする方法

 

みていただいた通り、病歴要約に必要な項目の前半は、入院時に埋めることができます

 

 

そのため、入院時テンプレートで埋めてしまえば良いかと思います

 

 

つまり、提案としては、例えばこれをセットに入れておいて、入院時サマリに書き込んでみてはいかがでしょうか?というものです。

 

 

(研修医指導が上手になれば、これを印刷して指導するようにすれば・・・・・)

 

 

新専門医制度的な入院時テンプレート
J-Osler 新内科専門医症例要約を効率的にする方法
(こんな感じのMicrosoft wordがダウンロードできるようにしてみました)

 

 

Dダイマー ng/ml 
TSH μIU/ml, FreeT3 pg/ml, Free T4 ng/dL
沈査:赤血球/HPF HBc抗体()

 

は、適当に入れただけなので、確認してください。(29症例中内分泌代謝が3例、血液2例、感染症2例、救急2例なので、あると便利かと思いました)

 

(例えばHBc抗体()は、癌や免疫抑制剤を使用するうえで、HBVの再活性化のガイドラインをきちんとみていますか?みたいなもので、その検査を書くことや、あえて陰性所見を記載することに、意味があるのです。)

 

 

 

J-osler症例登録の手間を省く方法A 入院日や検査結果やサマリの印刷を手伝ってもらう

 

症例要約は

 

・医師として能力を要する部分(【入院後経過と考察】【総合考察】【一部の検査結果】)

 

・誰でも同じ結果になるもの(入院日・年齢・入院日の血液検査結果等)

 

に分かれます。

 

現状は、すべての作業を自分で行っている人が殆どだと思います。

 

しかし、仕事終わりや当直明けなどに、「誰でも同じ結果になるもの」を書いている間に疲れてしまう方も多いのではないでしょうか。

 

例えば手元に印刷したサマリと、入院後数日の検査結果があるだけでも、相当楽になるでしょう。入院当日の検査結果を、Word形式で書き写してあるだけで大変便利です。

 

 

その場合、結果の印刷や入院時検査結果だけ(お金を払って)お願いしてWord形式に変換してもらうという方法もありうるかと思います。もしくは病院でそういうルールにしてしまうとか。(自分で作成する意義と相反する可能性があるため、自分は行ったことはありません。)

 

 

本当は事務への依頼書までWordで作ってみたのですが、ここまで書いてみて、やっぱり感じ方によってはグレーだなと思いましたので、依頼書のアップロードはやめました。

 

 

新専門医制度、とても大変だと思います。
できることは特にありませんが、応援しています。内視鏡室で倒れないように祈っています。