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低カリウム血症目次

低カリウム血症と病歴聴取

 

The diagnosis of hypokalemia is usually clear by“History”

 

と称されるように、低カリウム血症では病歴聴取がとても重要です。

 

低カリウム血症と病歴聴取

 

 

上の表は、低カリウム血症のフローチャーですが、これを見るだけでは、
実際には少し使いにくいし理解が難しいかと思います。

 

 

それよりも、低カリウム血症は病歴の聴取を行ってみましょう。。
その後に、それぞれの病気での酸塩基平衡や鑑別点を考える方が、臨床に即しています。

 

 

 

@低カリウム血症を見た時には、以下の病歴を取りましょう。

 

1.消化器症状の有無(嘔吐、下痢)
2.内服歴の聴取(利尿薬、下剤、甘草など)
3.飲酒歴(アルコール中毒者ではMg欠乏を考慮する) 
4.甲状腺機能亢進症
5.高血圧の有無
6.口渇やドライアイ

 

 

ほとんどの低カリウム血症は、
・嘔吐
・下痢
・利尿剤
・甘草(グリチルリチン)
・マグネシウム欠乏
・甲状腺機能亢進症(周期性四肢麻痺)
・原発性アルドステロン症
・尿細管性アシドーシス(特にシェーグレン症候群)

 

が原因になります、

 

 

ですので、

・嘔気嘔吐の病歴がなかったか。
・自己誘発性嘔吐などないか(手の吐きタコなども)
・下痢がないか
・下剤の使用がないか
・健康食品や漢方などで、甘草が含まれていないか聞く
 ↑驚くほど、沢山の漢方などに甘草が含まれています。
・飲酒家ではないか(CAGEクエスチョンなども)
 ・飲酒量を減らさなければならないと感じたこと(Cu down)
 ・飲酒週間につき責められたことがあるか(Annoyed)
 ・飲酒について、申し訳なさや罪悪感があるか(Guilty)
 ・朝から飲酒をするか(Eye opener)
・甲状腺機能亢進症を示唆するような、やせや手の震え、暑がりか
・RTA(尿細管性アシドーシス)の多い原因であるシェーグレン症候群を示唆する乾燥症状があるか

 

 

といった病歴を聞きましょう。

 

 

特に、上の項目を見ると
・お酒に関わること(患者さん嘘をつきやすい項目)
・利尿剤や下剤など、内服を教えてくれないことがある
・漢方薬など、薬と思わず薬歴に入れないことがある
・初診でくる甲状腺機能亢進症が多い
など、疾患を絞ってclosedに聞かないと、答えてくれない項目が多いです。

 

 

 

ですので、質問項目を絞ってしっかりと聞きましょう。

 

 

 

 

低カリウム血症と病歴聴取