せん妄の評価の仕方は?

せん妄の評価の仕方は?

せん妄には、3つのタイプがあり

 

□活動度が上がって、モゾモゾ動いてしまうタイプ(過活動型)
□静かになり、無関心・うつ状態になるタイプ(低活動型)
□両方ともが見られるタイプ(混合型)

 

に分かれます。

 

 

 

活動度が上がるタイプは、点滴を抜いたり動いたりするので病棟でも比較的早く気が付くことが出来ますが、
静かになるタイプ(低活動型)は、一見うつのように見えることもあり、活動性が低いので中々評価がされず、見逃されることが少なくありません!

 

 

せん妄は実際に、どれくらい見逃されるのか。

2001年のArch Intern Medの論文では2700回近くのせん妄評価回数のうち、9%でせん妄が認められ800人のうち、16%にせん妄があったが、日常診療での看護師の評価では、これが見つけられたのが20%から30%程度との報告があり、見落とされたせん妄患者が、7~8割に及んだとの報告があります。

 

そのかわり、せん妄が疑われた患者さんでは、ほぼ全員がせん妄でした。
この研究でも、やはり、静かになるタイプのせん妄が多く見落とされています。

 

そのため、医師も、看護師も、勘や経験だけに頼るのではなく、診断のためのツールを用いて、きちんと評価することが必要です。

 

 

CAM-ICUによる評価
患者さんが、協力してくれる状態であれば、CAM-ICUによる評価が
感度・特異度ともに、(論文によりますが)100%近いとされています。
http://www.mc.vanderbilt.edu/icudelirium/docs/CAM_ICU_training_Japanese.pdf
から、ダウンロードできます。
せん妄の評価の仕方は?
せん妄の評価の仕方は?

 

 

 

特に、医療者のに関しては、感度が低いとされている(見落とされていることが多い)ため、せん妄が強く疑われる人以外でも、この評価を行っていくのが重要です!

 

 

 

医療者の勘よりも、実際のせん妄患者さんは多い。
ツールを使い、評価することも重要である。
低活動型のせん妄は、特に見落とされやすいので注意。